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  • 当院は完全予約制ではありませんので、直接ご来院ください
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TEL:0438405700

CATARACT

白内障とは

白内障とは、眼の中の「水晶体」が加齢や紫外線などの影響で白く濁り固くなるため、徐々に見えづらくなっていく病気です。
(「水晶体」とは、目の中でカメラのレンズのように外からの光を集めてピントを合わせるはたらきを持っています。)
通常は透明な組織ですが、白内障では白く濁りかたくなってしまうため、集めた光がうまく眼底に届かなくなりさまざまな症状を引き起こします。
白内障は、加齢に伴って発生する場合が最も一般的で、早ければ40歳から発症し80歳を超えるとほとんどの人が白内障になります。

代表的な白内障の症状

  • 視界が全体的にかすむ
  • 視力が低下する
  • 光をまぶしく感じる
  • 暗いときと明るいときで見え方が違う
  • 老眼鏡をかけても活字が読みにくい
  • 両眼の視力の差が大きいと感じる
  • 目がかすんで疲れやすい
  • 距離感がなくなってきた

白内障の治療

点眼薬による治療
視力の低下や目のかすみが日常生活に影響がない初期の段階では、進行を少しゆっくりにさせる目薬での治療があります。
ただし、目薬を使用しても水晶体が透明に戻るわけではなく、あくまで白内障の進行をゆっくりにさせることが目的です。
手術による治療
白内障が進行した場合には、「超音波水晶体乳化吸引術+眼内レンズ挿入術」といわれる手術が行われます。
この手術では濁った水晶体を超音波で粉砕して取り除き、その代わりに人工水晶体である眼内レンズを挿入します。
白内障の手術は、医療技術の進歩により、とても安心で安全な手術になりました。また、眼内レンズの種類や度数を選ぶことによって、遠くから近くまで見えるという老眼まで治ってしまうという画期的な手術となりました。時代は「見えないものをみえるものへ」ではなく、「見えるものをよりよく見えるものへ」の時代へと移り変わっています。
そのため、「本当に見えなくなってから手術へ」という考え方から、「日常生活で少しでも不自由に感じたら手術へ」というように手術適応も変化してきています。
今まで眼鏡なしで見えていたものが見づらくなって眼鏡が必要になり不自由になったり、昔から眼鏡やコンタクトレンズのわずらわしさに悩まれている方は一度ご相談ください。

白内障手術

角膜(黒目)と結膜(白目)の境目あたりを2mmほど切開し、そこから器具を入れて濁った水晶体の中身を超音波で割って吸い出します。
水晶体を包んでいる袋(嚢)だけは残しておいて、そこに眼内レンズを挿入します。
白内障が極端に進行していて水晶体が硬くなっている場合などでは、水晶体全体を取り出すこともあります。

蒔北会の白内障手術への取り組み

同じ白内障の状態でも患者さんごとにご希望される「術後の見え方」が違います。職業運転手さんで夜の運転も多く、運転免許更新のためにどうしても「遠くがはっきりと見える」視力回復が必要な方と、運転はせず、普段は自転車に乗る程度でご自宅での家事を中心に生活されている方では、求める視力・視界が違い、おのずと手術のアプローチや選択するレンズの種類や度数も変わります。
蒔北会では白内障手術の分野で日本トップクラスの実績を持つドクターによるメソッドをもとに全距離視力検査や片眼を手術した後、もう片眼の手術前に手術したほうの眼で見え方を確認していただいたうえで後から入れるレンズの度数を決めていく方法などを行い、“100人100通り”の「見たいところが見える術後」を提供しています。

眼内レンズ

眼内レンズにはさまざまなタイプのものがあります。これまでは主に単焦点の球面眼内レンズが使われていましたが、最近では視覚の質を向上させるため、着色レンズ(青色光を抑える)、非球面レンズだけでなく、乱視矯正、多焦点などの眼内レンズも開発されています。
多焦点眼内レンズは従来の単焦点眼内レンズに対し、近くから遠くまで見えるという老眼治療として注目されてきています(選定療養・自由診療)。また、多焦点眼内レンズには分類されているものの保険診療で選択できる低加入度数の眼内レンズも開発されています。
このようにご自身の生活のスタイルに合わせて、眼内レンズを選ぶことができる時代になりました。

奥のテレビと手前のスマホ、さらに机の上のpcに同時ピント合わせが可能!

眼内レンズには、ピントの合う範囲が近方もしくは遠方のいずれか1カ所に限られる「単焦点眼内レンズ」と、複数カ所にピントを合わせることでより広範囲の視力を補正する「多焦点眼内レンズ」があります。例えば、多焦点眼内レンズPanOptix®(日本アルコン社)は、遠方(5m以遠)・中間(60cm)・近方(40cm)3点での優れた見え方を実現する3焦点レンズといわれるもので、眼鏡使用の頻度を大幅に減少させる可能性を持った眼内レンズです。

※焦点があっているところでも、場合によっては眼鏡が必要なことがあります。

  • 単焦点レンズ(保険適用)の見え方

    奥のテレビにピントが合っていますが、机の上のパソコンと手元のスマートフォンにはピントが合っていません。

  • 2焦点レンズ(選定療養適用)の見え方

    奥のテレビと手元のスマートフォンにはピントが合っていますが、中間距離の机の上のpcにはピントが合っていません。

  • 3焦点レンズ(選定療養適用)の見え方

    奥のテレビ、机の上のパソコン、手前のスマートフォン、すべてにピントが合っています。
    メガネを使わずに見ることができます。

選定療養適用とは

多焦点眼内レンズを使用する白内障手術は、令和2年4月1日より、厚生労働省が定める選定療養※の対象となりました。
国内で承認された多焦点眼内レンズを使用する白内障手術の場合、費用の自己負担分が軽減されます。
※選定療養の場合、多焦点眼内レンズのレンズ代金は自己負担ですが、それ以外の通常の診療については健康保険から給付を受けることが可能です。
(まきた眼科 石橋院は選定療養認定施設です。)

ご自身にとって
最適な視覚になるように

術前に、現在どのような生活を送り、どんなお仕事に就かれているかとともに、術後にどうなりたいか、どんな人生・生活を送りたいかなどを詳細に伺ってから、眼内レンズの種類・度数などを決めていきます。趣味では裁縫、車でドライブするのがお好き、お仕事では農業・漁業や製造業など収穫や品質管理にかかわる方なのかどうかなど。例えば事務職でパソコンを良く見たいというのと、書類を精査したいというのではピントを合わせる位置は変わりますし、ミーティングルームで大型モニターを見るのもまた違ったピントが必要です。そうした観点から求められる見え方、見える距離をきめ細やかに導き出し、しっかりと測定した後、最適なレンズを選んでいくことで術後の人生を豊かにしていただきたいというのが蒔北会の方針です。
蒔北会では、白内障手術は研修医が眼科医になってすぐに学び始める手術であるということや、近年開発された器械などの画期的な進歩により、「誰が執刀したか?」ということよりも、「どのようなレンズを選択し、そのレンズを用いてどこにピントを合わせていくか?」ということに重点を置いています。

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