木更津院で行っている手術
- レーザー手術
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網膜剥離裂孔、増殖糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、網膜細動脈瘤破裂など、網膜の様々な疾患に対する治療としてのレーザー手術や、後発白内障に対しYAGレーザーを用いて濁ってしまった眼内レンズが入っている嚢を破いて視力を改善させる手術も行っております。
- 霰粒腫摘出手術
- 眼瞼にあるマイボーム腺という脂の出てくる腺がつまってしまいしこりとなることを「霰粒腫」といいます。大きな「霰粒腫」の場合には摘出が必要となる場合があります。
当院ではリクライニング式の手術ベッドを備えておりますので、外来手術で霰粒腫摘出術を行うことができます。 - 先天鼻涙管解放手術
- お子さんの涙目の原因として、眼と鼻をつなぐ管である「鼻涙管」が生まれつき閉じているお子さんがいらっしゃいます。生後6~12ヶ月の間に自然に開通することが多いのですが、中には閉じたままの場合もあります。当院では、まずは管が開通しているかどうかの検査を行い、開通していなかった場合には「先天鼻涙管開放術」を施行します。そのままにしておくことにより、一生涙目になってしまうため、赤ちゃんの涙目でお困りの方はご相談ください。
蒔北会の手術ポリシー
医療法人社団 蒔北会では、地域に根ざした一次医療を担うクリニックとして、手術は白内障治療に特化しています。その他の眼の病気で高度治療が必要と判断すれば、大学病院などの二次・三次病院を紹介しています。白内障は年を重ねればほぼ100%の方がかかる病気なので、地域の白内障の患者さんたちのために、手術を行い、「よく見える生活」を取り戻していただき、その後のケアをする。そうした一貫性に基づいた手術を行うのが一次医療を行うクリニックの役割だと考えています。
栃木県下野市「まきた眼科 石橋院」では2020年8月に新しい手術室が完成、そして時期をみて「木更津院」の手術室も拡充していく予定です。
白内障手術への想い
白内障手術に関して、これまでのクリニックは「待ちの姿勢」で臨んでいました。症状が出て、ご本人が「見えにくくなった」と訴えても、視力が1.2あれば「でも、なんとか見えるでしょう」と手術を勧めない眼科医が多かったのも事実であり、現在もそのような傾向は残っています。しかし多焦点レンズの登場により、どの距離でもクリアに見え、しかも一度手術すれば50年以上はその視力が維持できるようになった今、蒔北会では積極的に手術をお勧めする方針をとっています。急に進行する病気ではないため、患者さんご自身が気づかない不調も、検査・診察により正確に診断し、必要と考えた場合には手術をお勧めしています。
それは、手術をお受けになられた患者さんが「こんなことならもっと早く手術を受けておけばよかった」とおっしゃることが多く、お若い頃と同じように、よりクリアに見える生活をいち早く取り戻していただくことが、患者さんのこれからの幸せな人生につながると信じているからです。
白内障手術前のきめ細やかな計測が特徴
手術には事前のきめ細やかな検査が不可欠です。一般的な眼科では5mの距離の設定で測定した視力=「遠見(えんけん)視力」と、30cmの「近見(きんけん)視力」、だいたいこの2ヵ所、あるいは中間距離も加えた3ヵ所の視力を測るクリニックが多いですが、お一人ずつにふさわしい見え方を提供する蒔北会では全距離視力(6ヵ所)の測定を行っています。30cm、40cm、50cm、70cm、1m、5mの各距離にて、裸眼と眼鏡による矯正視力を片眼ずつ測り、両眼でも視力を測定します。とても手間がかかるものですが、「なりたい術後視力のためにはこれが絶対に必要」との想いで、視能訓練士や検査員などのスタッフが気持ちを込めて日々計測しています。
また、Vision Simulator Eyes Arcというものを用い、術後の見え方のシミレーションを行って、「なりたい術後」を体験していただくことも行っています。
*Vision Simulator Eyes Arcについて