網膜・硝子体の病気
網膜静脈閉塞症
病気の説明
生活習慣病（高血圧症、脂質異常症、糖尿病）や脱水等により、網膜の静脈が詰まってしまいます。流れをせき止められた静脈の血液があふれて出血するとともに、黄斑（網膜の中心部）に浮腫（むくみ）を生じて著しく視力が下がります。詰まった血管に対しては、内服薬で治療および再発を予防します。出血は長い期間で徐々に消えていくのを待ちます。浮腫に対しては注射薬の治療効果が高いですが、効果が切れると浮腫が再発しやすいため注射を年に数回続けていかなければならないことも多いです。網膜が長い期間で徐々に酸素不足に陥ることがあり、その場合には外来でのレーザー手術で治します。完治することが難しく、無期限に通院を続けなければならない病気です。